坐骨神経痛 腰・背中の痛み 首、肩の痛み 肘・手・指の痛み 股関節・膝・足の痛み 帯状疱疹痛み
「ブロック注射」の役割

こんな困った痛み(=ペイン)には、神経ブロック注射療法が適しています。

「今すぐこの痛みをなんとかしたい」 神経ブロック注射療法には即効性があります。しかるべき神経ブロック注射を行ったのならば、数分から数十分で効果が現れます。
「なにをやっても 良くならない」 電気治療、マッサージ、痛み止めの内服、湿布を貼っても楽にならない痛み。長引くばかりではなく、悪くなるようなら、神経ブロック注射の出番かもしれません。それまでの治療法とは違った効果が期待できます。
「手術を受けたくない」「受けられない」 手術をすすめられるほどの痛みに対しても、神経ブロック注射で完治できる場合があります。また、高齢や心臓病などの理由で全身麻酔を受けられず、手術をあきらめている患者さんにとっても、積極的に受けられる治療法です。
「術後の痛みが残っている」 腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などの手術後に残っている痛み、しびれ、違和感などの症状改善に適しています。

ブロック注射コラム

局所選択性とは?

「広くて薄い」より「狭くて濃い」ほうが効果的。
薬液必要量の比較

 仙骨ブロック  0.5%キシロカイン x 15cc
 神経根ブロック 1%キシロカイン x 1cc
仙骨ブロックや硬膜外ブロックでは、薬液は注入部位から硬膜外くう(筒状に伸びる空間)の中を通過して、患部(ヘルニ
ア)まで到達します。
注入部位と患部とに距離があり、そのための薬液量(体積)が必要です。
しかし副作用や中毒等を考慮すると薬の全体量(濃度x体積)には限度があります。
薬液量(体積)が多いと濃度を下げざるを得ません。
仙骨ブロックの場合15〜20ccが必要なため、キシロカインは0.5%以下を使います。
一方、神経根ブロックは狭い空間が対象のため、必要量は1〜2ccと少量ですみ、薬液濃度も上げられます。

患部への注射液到達のちがいに関して

仙骨ブロック、硬膜外ブロックを施行すると、ほとんどのケースでは、注射液を患部に到達(成功)させることができます。
しかし、巨大ヘルニアや強度の狭窄症のケースでは、それが不可能(失敗)になります。
それは本来、薬液が留まる空間が狭くなってしまったため、他部位(反対側や上下の空間)に流れていってしまうからだと
考えられます。
一方神経根ブロックでは、患部を直に注入するため、薬液が到達しないということはありません。それゆえ治療効果も優れ
ています。

仙骨ブロックや硬膜外ブロックなどで鎮痛効果が不十分でも、神経根ブロックなら十分に得られるのは、
的を絞らず広い範囲に薄い薬液を拡げるより、的を絞って狭い範囲を治療した方が、効果的であるからです。

1. ブロック注射は痛いですか?
もちろん注射の痛みがあります。はじめにチクッとしたあと、薬液注入時にズーンと重い感じがします。
神経ブロック注射の種類による痛みの違いは、 をご覧ください。(ただし個人差があるので、あくまでも参考程度に) 実際に多くの患者さんが「想像していたよりも痛くなかった」「えっ?もう終わったの?」とおっしゃいます。 注射自体の傷みを軽くする為に、以下のような工夫をしています。

1.点滴や採血で使うより何段階も細い針を使う
2.前もって皮膚麻酔で感覚を無くしてから行う
3.痛みの少ないブロック注射を選択する
4.同じブロック注射でも、時間のかからないレントゲン透視下法で行う
2. 痛み止めの効果は麻酔薬が効いているときだけ?
それは違います。 ブロック注射で使う局所麻酔薬の有効時間は、確かにわずか数時間と短いものです。
しかし麻酔薬が切れた後も、痛みを抑えられるのには理由があります。
それはパソコンの調子が悪いとき、「再起動をかけると動作が安定する」のによく似ています。 脳へ送る痛みの興奮をいったんシャットダウンさせると、痛みを取り巻く環境がクールダウンされます。 そして麻酔から覚めた(再起動した)後も、「痛みを認識しにくい」「記憶を思い出しにくい」環境になるようです。 それと同時に、ブロック注射には自律神経の失調(血液の循環が悪い、足先が冷たいなど)を正常化させる作用があります。 そのため、局所麻酔薬が切れた後にも除痛効果が継続するものと考えられています。
3. 実際どのくらい効果が持続しますか?
患者さん一人ひとりの状況によって違います。数時間のケースもあれば、数ヶ月もしくはそれ以上のケースもあります。 治療開始が遅く重症化した場合ほど、ブロック注射の効果持続時間が短く、再び注射が必要になる回数が多くなる傾向にあります。
反対に、治療開始が早く軽症であれば、持続時間も長く、回数も少なくてすみます。
またブロック注射の回数を重ねるたびに、持続時間がどんどん伸びていく傾向にあります。
「理想的な効果持続時間」をあえて定めるのであれば、「1週間」でしょうか。
それが「数日間だけ」なら、他のブロック注射や治療法に変更すべきかもしれません。 疾患別ケースファイルをご参考ください。
4. 何回ぐらい続ける必要がありますか?
前述の質問と同様、患者さん一人ひとり違います。
実際にブロック注射をしてみないとわからないこともありますが、2〜7回ぐらい続けるケースが多いようです。
当院では初期の腰椎椎間板ヘルニアの場合、「ブロック注射は5回まで」を目安にした治療計画を立てます。 というのも、5回注射して効果がないなら100回しても同じだからです。 ブロック注射で痛みが治まらないようなら、治療方針を変更すべきなのかもしれません。 ただし、症状が安定しない場合など、ブロック注射を続けざるを得ないケースもあります。 疾患別ケースファイルをご参考ください。
5. 治療に大切なこととは?
それはブロック注射を受ける前後で「痛みの変化を確認すること」です。 確認すべき変化は主に4つあります。

1.痛みの強さ
2.ブロック注射の効果持続時間
3.痛みが残る体の部位
4.痛みが日常生活に及ぼす影響(歩行距離、痛みだすタイミング、時間帯など)

はじめに医師はレントゲンなどの検査結果をもとに、ブロック注射の種類や部位を選択します。
しかし診断が違っていたり、体の構造の個体差などの理由で、 必ずしもはじめから最適なブロック注射が選択されるとも限りません。
そのため確認された結果によっては、次回以降のブロック注射の種類や部位を修正する必要がでてきます。
痛みの内容は患者さんにしか確認できないため、ご自身で行う必要があります。
「痛みの変化を確認すること」で、自分に最適なブロック注射を選択し、効率的に治療していきましょう。
6. 危険なことはありませんか?
神経ブロック注射の種類にもよりますが、危険は伴います。
だからこそ安心できる技術や豊富な経験が求められるのです。
例えば、体の深い部位を治療する神経ブロック注射には、盲目的方法(機械を使わない)で行うよりも、 視覚的方法(レントゲン透視下)で行う方がより安全に治療することができます。
また、神経ブロック注射後の安静時に血圧測定、容体確認を継続することでも安全性を高めています。
7. どんな薬を使うのですか?
主に、歯科治療でも使われるキシロカイン(局所麻酔薬)を使用しています。 患者さん一人ひとりに適した濃度と量を調整し、痛みが強い場合には少量のステロイドを追加します。
8.根本的な治療法ではないのでは?
「胃がん」と「椎間板ヘルニア」の治療法について比較してみます。
「胃がん」の治療すべき対象は「がん細胞の存在」です。
なぜなら「がん細胞=進行するもの」であり、「存在=病気」になります。
そのため根本的治療法は「がん細胞を取り除くこと」です。
一方、椎間板ヘルニアの場合、「存在=病気」ではありません。
私たち人類には、10%以上の確率でヘルニアが存在しています。
そのほとんどが無症状であるため「隠れヘルニア持ち」ということになります。
しかし(もともとはおとなしい)ヘルニアに炎症が起きた段階で「坐骨神経痛=病気」になります。
つまり椎間板ヘルニアで治療すべき対象は「ヘルニアの存在」ではなく「炎症の存在」です。 
ですから根本的な治療とは「炎症の存在を取り除くこと」なのです。
ブロック注射、手術のどちらも、根本的な治療法と言えるでしょう。
9.ブロック注射は「くせ」になりませんか?
やむを得ず治療が長期化することはありますが、注射そのものに習慣性をもたせる作用はありません。 つまり、注射が「くせ」になることはありません。
10. 手術をした方がいい場合とは?
1.「しかるべき神経ブロック注射が効かない」
2.「MRIで確定診断ができている」
3.「手術で症状が良くなる勝算がある」
4.「患者さんご本人が手術に前向きである」
上記の4つの条件がほぼ満たされている場合、当院では手術をお勧めします。

かおるペインクリニック整形外科

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