2019年09月16日
神経ブロックは帯状疱疹の痛みに効くのか?有効な理由、必要なタイミングなど
Q.帯状疱疹に神経ブロックがなぜ有効なの?
単純な皮膚病と思われがちですが、帯状疱疹は実は皮膚病と神経病が混在した病気なのです。
皮膚にできた傷や発疹などに目が行きやすいのですが、帯状疱疹のウイルスは皮膚だけでなく神経まで傷つけてしまいます。
神経ブロックは、患部の血流を良くするとともに神経痛を緩和させる作用もあるため、皮膚病と神経病両方に効果的に作用することができます。
神経病の症状は、皮膚の症状などのように目に見えるわけではないため、治療が後回しにされてしまうケースもあります。
長期化してしまうリスクを考えると、神経病に対する治療の方が重要な場合もあります。
Q.帯状疱疹に神経ブロックが必要なときとは?
多くの患者さんはまず皮膚科か内科で、消毒や塗り薬などの傷の処置や抗ウイルス剤や痛み止めなどの飲み薬による治療を受けます。
その結果、9割の患者さんは数週間のうちにほぼ完治し治療が終了します。
しかし、残りの1割の患者さんは眠れないほど激しい痛みや長期間に及ぶ痛みに悩まされてしまいます。
こうした場合、痛みそのものを治療することが必要になるため、そうした場合にペインクリニックにご相談ください。
Q.体だけでなく顔にできた帯状疱疹の治療法も出来るの?
神経ブロックの治療対象は、全身すべての神経です。
頭のてっぺんから足の先まで、全身各所に対応する神経ブロックがあります。
Q.帯状疱疹と椎間板ヘルニアで実施する神経ブロックは同じ種類のものですか?
神経ブロックの種類や針を刺す箇所、薬の量などは、治療対象の「神経」によって決まります。
ですから、病名にかかわらず、治療対象が同じ神経であれば同じ注射を実施することになります。